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英語に苦手意識しかなかった頃

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英語なんて自分には関係ないと思っていた

学生時代の私は、英語があまり得意でも苦手でもありませんでした。センター試験では7割は取れたので、基本的な文法や単語は土台にありました。ただしスピーキングやリスニングの能力はかなり低いといった状態でした。

「英語が話せたらかっこいいな」と思うことはあっても、自分が英語を使って仕事をする未来まで想像したことはありません。

学生時代、父からは「留学に行きなさい。お金は出してあげるから」と何度か言われていました。今思えば、本当にありがたい提案だったと思います。海外駐在を経験した今なら「あのとき父の勧めに従って留学していたら、もっと違う景色が見えていたかもしれない」と思います。

しかし当時の私はというと、「英語が話せないのに留学は無理。」と恐怖心に打ち勝つことができず、父の勧めを聞こえぬふりしていました。

一方で、英語の必要性を全く感じていなかったわけではありません。

大学では入学早々にTOEICを受験する機会があり(初スコアは400点くらいだったと思います。)、「社会人になったら英語は必要なんだろうな」という漠然とした意識はありました。

そのため、簡単なリスニング教材を買って通学中の電車で聞くこともありました。…..とはいっても、実際はスマホを見たり、別のことを考えたりしてしまい、ほとんど頭には入っていませんでした。

勉強しているつもりではありましたが、本気で英語と向き合っていたとは言えません。

当時の私にとって英語は「いつか必要になるかもしれないもの」。逆に言えば、「今、本気で取り組まなければならないもの」ではありませんでした。

英語は勉強していました。でも本気ではありませんでした。

社会人になってからも、英語の勉強を全くしていなかったわけではありません。TOEICのスコアアップのための勉強や、英会話スクールに通うなど「英語はやった方がいいんだろうな」という気持ちはありました。

ただ、今振り返ると、それは「本気の英語学習」ではありませんでした。

1番の理由は、とにかく仕事で英語を使う機会がなかったことです。私が配属された部署では、普段の業務で英語を使う場面はほとんどありませんでした。そのため、「いつか必要になるかもしれない」とは思っていても、「今日できないと困る」という状況ではなかったのです。そのため勉強もどこか中途半端でした。

TOEICのスコアが少し上がれば満足し、英会話スクールに週1回通っていましたが、予習や復習をろくにせずただ毎回の授業をこなしているだけという状態。

今思えば、英語が必要ない環境はとても居心地が良かったのだと思います。

本気になれなかったのは、自分の意志が弱かった部分もあるかもしれませんが、英語ができなくても、毎日の仕事に困らなかった、これに尽きると思います。必要になったらそのときに頑張れば良いとどこかで思っていました。

当時の私は「英語ができないこと」が問題だったのではありません。

「英語が必要ない環境だから、このままでいい」と思っていたことが問題でした。

そして急に海外営業に配置転換になった

そんな私に、ある日突然、海外営業への異動辞令が出ました。

正直、最初に話を聞いたときはかなり驚きました。「ついにこの時が来てしまったか」という不安の気持ちで胸がいっぱいになったと同時に、もっと英語を真剣に取り組んでおくべきだったという後悔の念。いろんな感情でいっぱいになったことを覚えています。

英語が得意だったわけでもなく、留学経験だってもちろんありません。英語で仕事をしたこともほとんどありません。

後から聞いた話ですが、どうやら「英語を頑張っている人」という印象を当時の上司が持っていたようです。

入社時のTOEICは450点ほどでしたが、社会人になってからダラダラと勉強を続け、600点、700点と少しずつスコアを伸ばしていました。正直、私自身は「申し訳程度に勉強している」という感覚でした。

それでも会社から見ると、コツコツ英語に取り組んでいる社員として移ったのかもしれません。もちろんそれだけが異動の理由ではなく、いろいろな事情が重なって私に話が巡ってきたわけです。

そして、この異動をきっかけに、それまでの英語学習とは比べものにならないくらい、本気で英語と向き合うことになります。正しく言えば、「向き合わざるを得なくなります」です。

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